k-tanakaのエンジニア日記

Changing合同会社を設立しての仕事・生活、エンジニアとしてのブログ

初めてちゃんと請負開発をしてみて苦しんで、ふと「UNIXという考えた」を読んだら貴重な経験だったと自覚出来た件について

年末までの一ヶ月半、起業して初の請負開発で苦しんでいました。

慣れた内容での開発ではあったので大丈夫だろうと思っていましたが、全然ダメでした。普通に仕事しながら社内ツールを作るというのとは、全く違うということに気付いてからは、「やばい間に合わない、どうしよう」という不安と毎日戦って、もう一つ別の仕事も併行して行っていて「挑戦だ、とか言ってた一ヶ月間の自分に小一時間あたり説教したい」とか思ったりしながら、何日徹夜したかわからないくらいがんばって、なんとか打ち合わせに間に合わせた感じです。

ホントに自分は未熟だなと感じ、苦しみました。とはいえ、なんとかなるくらいにはスキルがあったのも、自分の今までのがんばりがあったからこそですから、それはそれで、無駄に卑下せず、よりスキルを磨くモチベーションにしていきたいと思っています。

徹夜しても効率は上がらないとか、そういう当たり前の、頭では分かっていたことも、体にたたき込まれるレベルで再確認できました。納期には余裕を持って、仕事は前のめりで片付けていかないと行けないということも分かりました。 起業してからこっち、分かっていたことを再度再確認するということが多くて、でもなんというか、それらも一度は通らないと行けない経験をすごいスピードで駆け抜けた感もあり、必要なことだったのかなと変に納得しています。

そんな仕事で、まだ終わって無くて、もうちょっと改善と修正をして、それが終わったら別の仕事もしなければいけないわけなのですが、ちょっと燃え尽きた感じがあり、体の重みも取れないので、積ん読してある本を読みはじめました。それが、UNIXという考え方―その設計思想と哲学という書籍です。

名著とされる薄い本です。UNIXは、Linuxの原型ともなったOSで、その考え方も含めてまるっとLinuxに引き継がれていると思いますが、その考え方は、別にOSという枠に囚われず有効であるということが説かれています。

この本を読み進めると、自分がこの1ヶ月強で経験したことと符合する場面がいくつも出てきて、「あぁ、開発者なら誰でも通る道なんだな」と救われる思いでした。作って、削除して、作り直して、修正して、一部削除して、やり直して、そういうことも良くあることなのですよね。

そう考えると、この1ヶ月強の経験というのは、実は開発者という自分にとってかけがえのない経験だったのでは無いかと思えました。まして、それでお金を頂くわけで、そうやってちゃんと起業の1歩を踏み出せたということはとても重要なことなのだなと思いました。

で、違う仕事にまた苦しんでいる私でした。がんばります。

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方―その設計思想と哲学